僕は君を世界で一番、そう一番愛し続けているんだ。純情すぎてもう君しか見えなくなっているこの純愛

これは一体なんだろう。





ヤドカリか、




アサリとかの貝なのかと思ったが、すぐにその正体が分かった。






「ねえみてみて。カニさんが、穴から出てきたよ」






彼らの手には砂団子が握られていた。






海沿いの人間はこんなことくらいじゃ驚かないだろうが、




なんせ、僕らは何度もいうように、






山の田舎で育っているのだ。