すると男は目を見開いて、
「――もしかして、ひかるちゃん?」
と、聞いてきた。

(やっぱり!)

自分の間違いじゃなかった!

「そうだよ、小学校の時同じクラスだった…!」

ひかるがそう言ったら、
「やっぱり、やっぱりそうだ!」

豪は信じられないと言うように大きな声をあげた。

「ビックリしたー!

どうしたの、こんなところで!」

そう聞いたひかるに、
「おとといに戻ってきたばかりなんだ」

豪が答えた。

「そうだったんだ…。

あっ、もし豪くんがよかったらなんだけど…一緒にご飯を食べない?」

ひかるは聞いた。

「えっ、いいの?」

驚いたように聞き返した豪に、
「いいよいいよ、1人で食べるのも何だかあれだし」

ひかるは笑いながら答えた。