「先生!今年もベストセラーで!大変素晴らしいです」
またその話か
「あぁ、どうでもいいから少し部屋から出ていってくれないか」
「あ…え、はい!」
またやってしまった
心底自分が嫌いだ
昔から文学の才能はあった
しかし、それに伴うコミュニケーション能力が著しく欠けている
属に言うコミュ症というものだ
ガキの頃はそうでもなかったんだがなぁ
おそらくあの一言だな
『啓君って喋り方変よね』
その一言がチクチク胸に刺さる