1時間目は数学だった。
担当の高村が入ってきた。
頭の中は病気のことでいっぱいで、授業なんか手につかなかった。
(こんなに元気なのに、自分が病気だなんて、信じられない。信じたくない。)
やっぱりあの夢が現実で今が悪い夢なのだと思いたかった。
思えるほど元気だった。
(なんで私なの...。毎日真面目に過ごしているのに...。まだ、中2なのに...。世の中には悪いことをしている人だってたくさんいるのに...どうして...私なの...?)
そう思うほど悔しさは増してきた。
不公平な世の中を、そして神様を恨んだ。
(どうして...神様は助けてくれないの...どうして...どうして...)
先生の声はどんどん離れていき、視線が定まらなくなってきた。
私はずるずると闇へと引きずられていくようだった。
ブルルルッ、ブルルルッ
闇から引っ張り上げられるように、携帯が震えだした。
先生にバレないように携帯を開く。
.....メールだ.....
(...誰からだろう.......)
『佑人』
メールを開くと、この文字が飛び込んできた。
佑人も、佳奈と一緒で、幼稚園からの幼馴染だ。
佑人は、ドジだけど、優しい男の子だ。
メールには...........
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:佑人
宛先:瑠花
授業中にメールしちゃってごめん。
瑠花、どうかしたの?
さっきからずっと下向いて顔が死んでるぞ(笑)
具合悪いなら、保健室行けよな!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
佑人の方を向くと、携帯を左手に持ち、心配そうな顔でこっちを見ていた。
私は慌てて返事をした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
差出人:瑠花
宛先:佑人
大丈夫大丈夫!
ちょっとボーッとしてただけ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう誤魔化してメールを送った。
佑人はこっちを見て、ニッと笑っていた。
その笑顔に胸が締め付けられるのを私は感じた。
私は、佑人が好き...........
担当の高村が入ってきた。
頭の中は病気のことでいっぱいで、授業なんか手につかなかった。
(こんなに元気なのに、自分が病気だなんて、信じられない。信じたくない。)
やっぱりあの夢が現実で今が悪い夢なのだと思いたかった。
思えるほど元気だった。
(なんで私なの...。毎日真面目に過ごしているのに...。まだ、中2なのに...。世の中には悪いことをしている人だってたくさんいるのに...どうして...私なの...?)
そう思うほど悔しさは増してきた。
不公平な世の中を、そして神様を恨んだ。
(どうして...神様は助けてくれないの...どうして...どうして...)
先生の声はどんどん離れていき、視線が定まらなくなってきた。
私はずるずると闇へと引きずられていくようだった。
ブルルルッ、ブルルルッ
闇から引っ張り上げられるように、携帯が震えだした。
先生にバレないように携帯を開く。
.....メールだ.....
(...誰からだろう.......)
『佑人』
メールを開くと、この文字が飛び込んできた。
佑人も、佳奈と一緒で、幼稚園からの幼馴染だ。
佑人は、ドジだけど、優しい男の子だ。
メールには...........
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差出人:佑人
宛先:瑠花
授業中にメールしちゃってごめん。
瑠花、どうかしたの?
さっきからずっと下向いて顔が死んでるぞ(笑)
具合悪いなら、保健室行けよな!
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佑人の方を向くと、携帯を左手に持ち、心配そうな顔でこっちを見ていた。
私は慌てて返事をした。
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差出人:瑠花
宛先:佑人
大丈夫大丈夫!
ちょっとボーッとしてただけ!
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そう誤魔化してメールを送った。
佑人はこっちを見て、ニッと笑っていた。
その笑顔に胸が締め付けられるのを私は感じた。
私は、佑人が好き...........
