風俗の求人を見てた割には風俗の事はほとんど分からず、ヘルスとソープで本番あるかないかの大まかな理解しかしていなかった。



「うん。風俗の経験全くない?」


そう言って面接官はファイリングされた資料を見せてくれた。


資料の中にはソフトサービス店からソープ店までのお店の広告が載っていた。


案の定私は求人広告に釣られたという訳だ。


だが、風俗なんて私の人生には無関係だと思っていた自分には働く度胸も覚悟も無かった。


「あ、あのっ・・・」


けれど、そんな悠長な事言ってられない程に私はすぐにでも現金が必要だった。


「1番ソフトなやつってどれですかね・・・」


とは言え、初っ端からソープで働くのには抵抗があったし、ましてや父親よりも歳上の知らないおじさん達を初対面に彼氏と同じような事をしたくなかったのが本音だ。