5年前

「はぁ~ もう何でだよ!意味わかん…な…い。どうしてこうなったの……」

午後10時、私は街中を1人、腫れ上がった頬を押さえながら歩いていた。

「何?私が悪かったの?元々 皆 仲良しだったじゃん。どうして一緒に話したり遊んだりしただけでハブられなきゃいけないんだよ。」

私の友達……いわゆるいつメンは、男女3人ずつの6人だった。そこに1つのカップルが最近できたのだ。皆……そりゃ私も祝福したよ。本当に美男美女のお似合いだったから。でも、彼女の方はとっても嫉妬深くて何でも一番じゃなきゃ嫌な性格だった。彼氏の方はチャラ男でいろんな女の子と まぁ~話すし、距離 近いし、とかあって2人は結構ケンカしてたりしてた。その火種は周りにも影響を与えてて少しめんどくさかった。でもそんぐらいで、すぐに仲直りするから、元々2人とも好きだった私は気にしてなかった。でもある日、彼女がいつメンのもうひとりの女の子と一緒に体育館裏の倉庫に呼び出してきた。私は「まさかね……。」なんて思いながらそこに行った。いや……今時そんな古いことするとは思わなかったし、第一そんなことあるはずないと信じてた。でも 悪い予感は的中した……。

「ねぇ~ さくら~。優(ゆう) は私のモノってこと知ってるよね!?」

いや、言われなくても知ってるよ。第一 ”モノ”って……道具みたいな言い方やな~。

「それぐらい知ってるよ~。広瀬(ひろせ)ん は、みかん の彼氏だって。学校の皆知ってるよ。当たり前じゃん。」

って、笑いながら言ったら みかん が1歩近づいてきて大きな声で

「じゃあだったら何でタブラかそうとするのよ!」

……
…… は?何言ってんの?意味わかんないんだけど!?

「……えっとぉ~。 私がいつタブラかしたのかな?」

「は?今日だってしてたじゃん!! 優 と2人で一緒にいじゃん!それに最近!一緒に帰ったりしてるやん!」

……えっ?一緒に話してただけじゃん。そんなの2人が付き合う前からしてた事だし、2人が付き合ってからは みかん が嫉妬するから話すの減らしたぐらいだし。それに一緒に帰ってるって……塾に行ってるだけやし、てか2人じゃあないし!他の人もいたし。
てな感じで伝えたらさぁ~。

バチンっ!!

はい。思いっきりビンタされました。そして

「もう さくら なんか嫌い!2度と関わんないで!」

と言って一緒に来てた子と帰って行きました。

……めっちゃ頬痛いんですけど。てかほとんど被害妄想が上乗せして勘違い多いし。本当に何なの?

はぁ~。とため息だけがこぼれた。

とまぁ~こんな感じで現在に至る訳です。
……何でこうなるんやろうなぁ~。本当に女子って難しい。小さい頃からずっと男共と遊んでばっかりだったから男と話す方が気が楽なんだよな~。でも……みかん と 鈴 は今までで1番許せる女友達だったのになぁ。女の友情って男が関わるだけでポッキーのように崩れるんだ……な。

ぽた ぽた

……あれ?なんかおかしいなぁ。雨かな?
いや、違うな。てか何やろこれ。全然止まんな……い……。
私ってこんなに涙もろかったけ? あは……は 私、おかしっ。

てか止まんないなぁ~ヤバいな。こんな顔で家に帰られないし。はぁ~取りあえず公園にでも行こうかな。ここに居ても変な目で見られるだけだし。

と私がまた1歩、歩き出した瞬間


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