「……白血、病?」 お母さんが泣きながら お父さんにすがりつく。 私の心臓は止まりそうだった。 隔離されて マスクまでされて 汚れ物? それとも真っ白なバラ? よく分からない扱いをされて 私は我慢ならなくなっていた。 「お見舞いの人が来てるが、どうする」 「……誰」 「クラスの子としか、分からん」 私は唇をかんでから ゆっくりと頷いてみせる。 「お願いします」