「おはよう!」 「……おはよう。」 どうしよう 素直に笑えない。 昨日の事をみんなは考えないでくれるのに その優しさを返せない。 「一緒にご飯食べようよ!」 「うん……。」 いつも食べていた量の 半分以下しか食べられなくなった。 髪がいつもより多く抜けていた。 朝、光がまぶしくて 私は日陰を歩くようになった。 「大丈夫?」 「谷口、気分悪いのか」 「すいません……」 情けなくて 苦しくなって 私はついに倒れてしまった。