「はっ、はっ、はっ…………!」 廊下を走る。 何度もぶつかって 何度も睨まれて そんなのも気にせずに 私は走って走って 屋上への階段を登っていた。 “タッタッタッ!” 階段。 最上階。 屋上。 考える事は多くない。 そのうちの一つを私は考えていた。 嫌だけど 圭吾と離れたくないけど 私はもう、逃げられなかったから。 最期だけでも 皆に愛されたかったから。 “ガチャン!!” 屋上には、強い風が吹いていた。