「美優、もう遅いで?」
「諦めなよぉ〜。」
ニヤニヤする2人。
美優ちゃんは一瞬黙った後に話し出した。
「…………っ。…………あのね、入試の日に席が前後になって、一目惚れして……。
その時に筆記用具忘れたんだけど、それに気づいた入坂くんが何も言わずに貸してくれて………。
入試の合間の昼休憩の時に少しだけ話したの。
彼の中学からは彼しか受験してないらしいのと、どうしてもこの高校に受からないといけないって言ってて…。
理由は教えてくれなかったんだけど…。
多分向こうは覚えてないだろうけど、同じクラスの時は嬉しくて………。」
美優ちゃんの表情を見て、とても好きなのが伝わってくる。
「でも、昨日の見てわかっちゃった。
入坂くんは彼女に会うためにこの高校に来たんだって。
咲良ちゃんを彼女と間違えたってことは、似てるってことだよね。
咲良ちゃんみたいな人がタイプなのかぁ。」



