「………伶奈……。」
「おめでとう。
その様子じゃ思い出したみたいだね。」
冷たい瞳で私を見つめてくる伶奈。
その無表情からはなにも読み取れない。
「うん………全部思い出したよ……。
私は、北条咲良だってこと。」
私は目をそらしそうになったのを必死で耐えて伶奈を見つめた。
「ふうん。残念だなぁ。」
伶奈はそう言って私から目をそらし、視線を下へと落とした。
「……伶奈、お前は一体なにが目的なんだ?
お前はなにを知ってる…?」
今度は雄大から伶奈に話しかける。
「そのことなんだけど、それは私の口からは言えない。
でも安心して?
もうすぐ来るだろうから。」
伶奈はそう言うと、嬉しそうに笑った。
もうすぐ来る……?
誰が……?



