また頭の中が真っ白になる。 そしてゆっくりと目を開けると、目に映ったのは白い天井。 ここが病院だと理解するのに数秒かかった。 あれ、なんで私病院に……? 考えようとしたけど、その途中で誰かの声がした。 「白峰……。」 それは大好きな人の声。 見なくてもわかる。 これは現実? さっきのは夢、だよね。 あぁ、私。 やっと会えたよ、君に。 声を聞いただけで泣きそうになる。 私はゆっくりと声のする方を向いた。