そして転校する日。
『雄大……今まで本当にありがとう。
大好きだよ。』
なんて、いつもなら恥ずかしくて言えない事を素直に言った私。
『俺の方が好きに決まってんだろ?
………また絶対戻ってこいよ。』
『うん……!
高校の間には戻りたい……!』
『じゃあ約束通り、もし戻ってこれたら○○高校に転校しろよな。
俺もそこ受験するから。』
『絶対受かってよね!?』
『当たり前だろ?
…………だから、泣くなって。』
涙は止まってはくれなかった。
そして私たちはその日。
初めてのキスを交わした。
それは悲しくて切ないものだった……。



