その日の帰り。
雄大に一緒に帰ろうと誘われて、素直に頷いた。
これは告白して気持ちを伝えるチャンスかもしれない。
と、思ったけど自分からは告白できなかった。
告白する前に、雄大から告白されたのだ。
『咲良……、好きだ。』
とてつもなく嬉しくて幸せだった。
『俺と付き合ってほしい。
……転校して離れるってわかってからこんなこと言うのって本当にずるいよな。』
『ううん、そんなことないよ。
私もずっと前から雄大のことが好きだったよ…。
私でよければよろしくお願いします。』
なんて、かしこまっちゃったな。



