ずっとこの関係が続けばいいと思っていた。







でも中学生になるとみんな思春期に入り、私と雄大の関係も今まで通りにはいかなかったんだ。









中1の時は別のクラスだったけど、お互い下の名前で呼んでたからよくクラスの子に『お前らカップルかー!?』と茶化されていた。










雄大はかっこよかったから女子からの嫉妬も多くて色々しんどくなり、なるべく雄大を避けるようになった私。











『なぁ咲良。』
『………なに?』









『なんで俺のこと避ける?』








中学生になった雄大は一段と大人っぽくなっていて、高校生に間違えられるほど身長も高くてかっこよかった。










真剣な雄大の瞳をまっすぐ見つめれなかった私は弱い人間。










『………入坂には関係ない。』









もう関わりたくなくて、わざと苗字呼びに変えた。










でもそんな私を雄大が許そうとはしなかったんだ。











『俺嫌われるようなことしたか?』
『……別に何も。』












『じゃあなんでいきなり苗字呼びすんの?』
『うるさいなぁ!あんたには関係ない!!』










私が大声で言ったから、周りの視線が私たちに集まる。










『ご、ごめっ…』





『ねぇねぇ入坂くん。
この子なんかほっといて、私たちと話そうよ。』





『そうだよ!クラスに戻ろう?
男子たちも入坂のこと待ってるよー?』





謝ろうとしたら、雄大のクラスの女子に制された。










これは逆にチャンスだと思い、私は急いでクラスに戻った。