思い出そうとしても、入坂のことなんて全く思い出せないし、知らないし……。
「………。」
「………白峰。」
多分私が泣きそうな顔になっているからだろうか。
入坂の声がとても優しくて、私の頭の上に手を置いた。
「………俺は、これから何があろうが白峰を好きでいる自信はあるし、自信しかない。
俺は覚悟はできている。
なぁ、俺と一歩前へ踏み出さないか?」
ーーーー覚悟。
それは智樹から言われた言葉だ。
入坂も、智樹に何か言われたの?
知りたい、智樹が何かを知っているのならば。
全部受け止めて、前へ進むことはできるの?



