………今日智樹が来たらちゃうと話そう。
そう、心に決めた時。
入坂が私に気づいた。
目を見開いて、驚いた顔をしている。
暑い真夏の空の下。
照りつける太陽の下で。
私たちの視線は交わった。
「しら、みね……?」
夢だと思ったのか、目をこする入坂。
私は自転車を停め、入坂に近づいた。
「伶奈と待ち合わせ?」
なんて、少し素っ気なく言った自分が憎い。
「いいや、今日は寺内に呼ばれて来たんだ。
話があるからこの公園に来てほしいって、連絡がきた。」
え……?
「私も、智樹から話があるって言われて来たの。」
そう言ってスマホを取り出す。
するとまた智樹から連絡がきていた。
【ごめん、嘘ついた。
もう入坂と会ってるか?
ちゃんと入坂と話せ。
それで話が終わったら連絡してくれ。
今度は俺が咲良と話したいから。】
なん、で……?
なんで、智樹はそんなに優しいの?
なんで……?
この画面を見て、泣きそうになる。
智樹は優しさの塊だ。
私は
【本当にごめんね、ありがとう。
また連絡するね。】
と返信して、スマホを鞄の中に直した。
そして入坂の方を向く。
入坂も智樹から連絡がきていたのだろう。
スマホの画面を見て驚いていた。
それから何か文字を打った後、入坂もスマホを直して、私の方を見る。



