つい意識してしまい、顔が暑くなるのがわかった。 きっと周りから見たら、金髪の不良に高校生が捕まっているとみえるかもしれない。 でもそんなことは気にも留めなかった。 「ご、ごめん……。」 「ったく、危なっかしいな。」 そう言って寺内は自然に私の手をとり、優しく握った。 あまりにも自然だったから、私は何も言えず、手は繋いだままでいた。