何度だって君に恋をする






その後はショッピングモールに着くまで、2人は一言も話さずに沈黙が続いた。













……ねぇ、やっぱりおかしいよ。








私と付き合っても寺内は傷つくだけ。











私は寺内を傷つけるだけなんだ。











そんなの嫌だ。
傷つくのは私1人でいい。











私が勝手に1人で傷つけとけばいい。











けど、私のせいで周りが傷つくのは嫌だ、おかしい。













私はショッピングモールに着く前に、やっぱりダメだと言おうと思った。










でも、できなかった。











彼の表情を見ると、言葉が出なくなった。












彼は真剣な眼差しで前を向いていて。









たけど、何か考え事をしているのかどうかなんて私には分からなかった。












ただ、何か意を決したように見えるのは気のせいだろうか?









そして彼が、言う。








「未来なんて、変えてやる。」











今日の朝に彼が言った言葉と同じことを……。