今、何が起こったのか。
状況の整理ができなかった。
ただその場で固まり、思考回路が停止していた。
「俺、お前のこと本気で好きになったみたい。」
「………っ。」
そんな直球に言われても……
「ごめん。」
としか言えなかった。
「わかってる、お前が入坂のこと好きだってこと。簡単に忘れられないってことぐらい。
だからあいつの代わりでいい。
それでいいから、俺のそばにいてほしい。」
その真剣な眼差しから、目をそらせない。
だから一瞬、返答に戸惑ってしまった。
「よしっ、じゃあそれで決まりな。
教室に戻るぞ。」
そう言ってぐいっと私の手を握って引っ張る。
「えっ、ちょっ……!
寺内……!」
「大丈夫。
絶対お前を惚れされるから。」
にこっと笑う彼に私は何も言えなくて黙ってしまう。
寺内ってそんな顔もするんだ……。



