ーーしばらく歩いて着いたところは屋上だった。 「………屋上?入っていいの……?」 「鍵開いてるしいいってことじゃねぇの。」 心配する私を無視してズカズカと歩いて行く入坂。 今もまだ手は握られている。 いつになったら離されるのだろう。 「どこで食う?」 「……………。」 私は繋がれた手をただじーっと見つめていた。 「おい、さく………………っ、白峰?」