もどかしい恋

「おい!どうした?」

「...なんにも...ありがとう、教えてくれて。」

タイミングよく家に着いた。

「じゃあなー月華」
「うん、ばいばい」


私は家に入るなり速攻で自分の部屋へ。
まだ顔の熱が収まりきってなくて親に見られたくなかったのだ。

部屋着に着替えて机に伏せて、
さっき蓮が言ってたことをもう1度よく考えてみた。

ー気づくと目で追ってたり
確かにそんな気がする。
塾に行っても今日いるかなって探しちゃうもん。

ーもっと話したい
うん。もっと話したい。
拓海と話すの楽しいし飽きない。

ーもっと会いたい
会いたい。今日会える!ってなったら放課後塾行くのがすごい楽しみだし。

あーあー。もう完全に好きじゃん私。
好きなタイプでもないはずなのに。

この"恋"に気づいたのは2月の下旬。

3月からは春期講習が始まる。

さっき好きなんだと気づいたばかりのくせに、拓海にはやく会いたいなって、もう考えちゃってる。




好きなんだ、拓海のこと。