私は、美海の双子ということもあり、名字で呼ぶのは違和感感じるなぁ...と思い、
私と拓海は、RINEでお互いを"月華""拓海"と呼ぶことに決めた。



RINEで話し始めて数週間後。

塾で、その場でいつでも先生にわからないところが聞くことが出来る日。
まぁ、質問会といった感じかな。
中学生はちょうどテスト前で、塾長からそれぞれプリントを渡され、そのプリントが終わったら帰ってもいいというものだった。

その日、問題を解いて終わったので帰ろうとしていると急に「もう終わったの?!」と突然声がした。
突然話しかけられびっくりはしたが、その後少し話して私は塾を出た。


この日、私は初めて拓海と直接話した。


普段私は木曜日、拓海は火曜日に通ってたし、テスト前の質問会もしくは春、夏、冬にある講習の期間くらいしか会うことはなかった。


それでも、会えば話すし彼と話したりしてる時間はすごく楽しかった。

講習に行くのも密かに楽しみにしてる自分がいた。

私はまだこの時、これが"恋"なんだということには気づいてなかった。