中学2年の冬。
私は友達の通ってる塾に私も行きたいと親に頼み、親は「本人に勉強したい意欲があるなら」と許してくれ、通うことになった。



私が塾に通い始めて数週間後。

最近塾に通い始めた男の子と目が合った。
なんだろうね、少しドキッとしてしまった。

身長は男子にしては少し低めで、細身。
髪の毛はマッシュぽくて...。

私は元々背が低く、彼の身長が低いことはあまり気にならなかったのだが。彼は気にしてるみたい。彼が塾の先生に身長でいじられてるのを聞いちゃった。


私は、彼と目が合った時、
ドキッとしたのと同時に、
「誰かに似てるなぁ」って思った。

そして彼の名字を見てすぐ思い出した。

「そうだ、美海だ!」って。

美海とは、桐山美海。
中学は別だけど、友達の美海。
幼稚園が同じだった友達で中学生になった今でもたまに遊んだりしてる。
美海と拓海はなんと双子だったのだ。
すぐさま美海にRINEで確認すると、
やはりそうだった。

私はなんだか恥ずかしくて自分からは声をかけることができずにいた。
美海から彼のRINEをもらい、なんとなく彼とRINEをすることになった。

RINEも最初はぎこちなくお互い気を遣っていたが、だんだんと冗談を言い合ったり口喧嘩をするくらい仲良くなっていった。

でも、まだ直接話すのはなんだかお互い照れくさくって。
思春期というものだろうか。