意地悪な集団

「あー、でもそれが本気なら、きっと言っても分からないと思うよ。それに、お前に言う事なんて、話の内容なんて、ひとつもないわけだし!」
朱莉は、言っちゃった、という顔をして笑っていた。
もちろん私も自然と笑顔になる。

「えっ、ないって・・・もしかして、ネタ切れ!?」
キーンコーンカーンコーン

「あーあ、鳴っちゃった。じゃぁ、1時間目終わったときぐらいにまた話しかけにこの晴香マンが駆けつけてくるよー(笑)だから、それまでにネタ、考えておいてねー。じゃっ」
「はぁっ!?キモッ」
「ありえねぇ・・・」
思わず朱莉と声が重なった。
でも重なってもおかしくない。

アイツは・・・晴香は、全く分かっていない様子。

でも普通の人間なら、朝あいさつしても返事がない。
もちろん話しかけても返事がない。
それに同じ内容を違う人に聞いて楽しそうに話している。
時には睨まれたりする。
いきなり脳レベルの話をこちらをチラチラ見ながら話す。
質問をしてもそれに答えてくれない。
お前に話す内容なんて、ひとつもない。

ここまで、されると普通気づくだろ!
いじめられている、と。
そこまではいかないけど、避けられている、嫌われている、ぐらいは普通思うでしょ!