「やっぱり!?うちも思ったけどー・・・けっこう本気で言ってたよ!うちも晴香何かうざいって思ってた。つか、最近キモイし!って言ってた。キモイまで言われると、やっぱり信じるよ」
「朱莉ってそういうタイプじゃないのに!本当に以外だわ!!」
そう。
朱莉は、そんなに嫌なことをハッキリ嫌という子ではない。
でも、朱莉は正直者で簡単に嘘をつけないというのは、末明も、もちろん私も知っている。

「あ、あれじゃない?あの・・・裏の顔!?」
「あー、よく言うよね。まさに裏だよ、裏!」

そんなことを話しているうちに学校へ着いた。
現在の時刻は・・・7時46分。

「さすがに早すぎたかー」
末明が言った。
「学校あいてる?」

「おっ、あいてるじゃん!」
走って玄関に向かった末明がこちらを向いてそう言った。
「えー、まじで?」

私も走って玄関に向かってドアを開けてみて、驚いた。
「―――本当だー!!え、何で?」
「何か委員会関係で早く来ましたー的な?」

「そう言われてみれば・・・そうだよ、今日木曜日だもんね」