「うん、まぁ」
聞かないほうがいいっていう意味が分からない。
直樹の好きな人と和也のこと、どこが関係あるの?
私はただ、昨日あったことが気になって聞いただけなのに。
教室に入ってくる男子の音で我に返った。
「結衣、何かあったんでしょ?」
「べ・・・別に?」
恵里奈が急に話しかけるから、声が裏返った。
「なんか結衣、おかしいよ。急に直樹のこと話しかけてくるし。急に黙りこむし・・・」
確かにいつもの私と今の私は反応が鈍かったり、急に声がデカくなったり、裏返ったりしてる。
「どうしたの?」
恵里奈がしつこく聞いてくる。
だからつい、昨日の事を話してしまった。
「昨日直樹に放課後呼ばれたの。教室に鎌田いたから公園で話す事になって、直樹が、『実は結衣のこと、何とかかんとか』って言ったの。その何とかかんとかは車の音で聞こえなかったんだ。で、もう1回言うように言ったら直樹、塾があるからって帰っちゃった・・・ それが気になって聞いたの」
私は全部、最初から最後まで、恵里奈に話した。
話し終えた恵里奈を見ると、なぜか笑っていた。
「ふーん(笑)」
「ど、どこがおかしいの?」
「全部」
聞かないほうがいいっていう意味が分からない。
直樹の好きな人と和也のこと、どこが関係あるの?
私はただ、昨日あったことが気になって聞いただけなのに。
教室に入ってくる男子の音で我に返った。
「結衣、何かあったんでしょ?」
「べ・・・別に?」
恵里奈が急に話しかけるから、声が裏返った。
「なんか結衣、おかしいよ。急に直樹のこと話しかけてくるし。急に黙りこむし・・・」
確かにいつもの私と今の私は反応が鈍かったり、急に声がデカくなったり、裏返ったりしてる。
「どうしたの?」
恵里奈がしつこく聞いてくる。
だからつい、昨日の事を話してしまった。
「昨日直樹に放課後呼ばれたの。教室に鎌田いたから公園で話す事になって、直樹が、『実は結衣のこと、何とかかんとか』って言ったの。その何とかかんとかは車の音で聞こえなかったんだ。で、もう1回言うように言ったら直樹、塾があるからって帰っちゃった・・・ それが気になって聞いたの」
私は全部、最初から最後まで、恵里奈に話した。
話し終えた恵里奈を見ると、なぜか笑っていた。
「ふーん(笑)」
「ど、どこがおかしいの?」
「全部」

