その前に水飲んでこよっ。

長い廊下を歩いて水のみ場まで来ると、もう少し奥の方で、末明と朱莉が何やらヒソヒソと話していた。
何話してるんだろ?
そう思って行こうと思ったけど、直樹に呼び出されてたことを思い出して行くのをやめた。


ギュッ
うーわ、どんだけ古いんだよっ!
蛇口をひねるとけっこう大きな音が鳴った。
「はぁ」
ずっと喉かわいてたからスッキリした。

あ、早く戻らないと!
私は一度、末明と朱莉のほうを向いてから戻った。
あ、あれっ!?
なんか、こっち向いて話してたな・・・
気づいてるなら普通は声をかけてくれるはずなんだけどな。
たまたまだったのかな。

ま、いいや。
急がないとっ。
直樹もういるかも!