だけど、いくら探したって先輩は見つからない。
……おかしいなぁ。
もっと奥にも席があるとか?
「うーん……やっぱりいない……」
「誰のこと探してんの?」
「いやまぁ、言葉にすると長くなる人っていうか……カッコよくてクールで、だけど優しくて意外と照れ屋でとにかくステキな人なんですけど」
視線を外さずに早口でそう言い終わってから、
小春、ハッとしました。
ギギギッとロボットみたいに首を動かして後ろを見てみる。
「……ストーカーする彼女なんてお断りなんだけど」
「ひっ、た、高広先輩……」
腕を組んで、上からジトッと睨んでくる先輩に引きつった笑顔を浮かべる私。
……て、いうか。

