好きです、センパイッ!!



『他に好きな奴がいるのに、俺と一緒にいるなんておかしいだろ』

『……それもそうだね』



じゃあ別れよっか、なんて苦笑いを浮かべた私に、高広は強めにデコピンをしたんだよね。




『ちょ、痛いんだけど…!』

『お前さ、ちゃんと自分の気持ちに素直になれよ』




真っ直ぐに私を見つめてそう言った高広。




『キャラとかイメージとか、気にすんな。……好きって気持ちにそんなの関係ないじゃん』




私、その言葉がぐさりと胸に刺さったんだ。

そんな、そんな風に簡単に言わないでよねって思った。


私にとっては難しいことなんだよって。




『好きなもんにはもっと一生懸命になったっていいだろ』

『え……?』


『口に出して言えよ、秀人に。まだお前のことが好きだって。ここで一歩踏み出さなきゃ、変われないまんまだよ』