好きです、センパイッ!!



カッコつけてたんだ。

なりたいキャラを演じて、そんな自分に酔ってた。



……だから、秀人にも甘えるようなことは自分からしなかったし、

"好き"って言葉にして伝えることも全くしなかった。



だってキャラじゃないでしょう?

今さらそんなこと、恥ずかしくて言えないじゃん。



だから、自業自得なんだ。

別れようって言われたのも、全部、私のせい。




「……高広がいてくれて良かった」




思っていることを全部吐き出して、必死に泣くのを我慢しながらそう言うと、高広は少し悲しそうに笑った。




「お前、相変わらず泣き虫だな」




……高広は、私のことをちゃんと分かってくれる。


どうせアンタは、私が気づいてないとでも思ってるんでしょう。


バカだなぁ。分かってるよ。

小さい頃から一緒にいたもん。私の弱い部分を知ってるのは高広だけだよ。



本当の私を知って、受け止めてくれるのは、いつだって高広だった。