「…。」




スポーツ万能、頭も顔も良し、性格も良し。


こんな完璧人間、世界中探したって高広先輩だけだと思う。

いや、本当にっ!





「……小春、」


「(むむむっ!)」





先輩のステキな低音ボイスに素早く反応した私は、
中庭の茂みの中から飛び出した





「先輩こんにちはっ!どうしたんですか?私、小春に出来ることならなんなりとおっしゃってください!!」





…言い忘れてた。

高広先輩は、





「……さすがに、キモい」





私のことを見ると、必ず顔をしかめる。


うん、眉間にシワを寄せている先輩もステキです。

そのシワに挟まれてみたい、なんて考えている小春は変態ですか?