自分の足につまずいて、バランスを崩してしまう私。
ふわっと体が宙を浮いて、落ちるっ、なんて思って目をつぶると、
ふわりと石けんのいい香りがした。
痛く……ない?
恐る恐るまぶたを開けると、大量のプリントが階段に散らばっていて。
「……大丈夫?」
すぐそばで聞こえた声に顔をあげる。
息をのむほど綺麗な顔が間近にあって、思わず口をぽかんと開けてしまった。
う、受け止めてくれた……。
筋肉とかなさそうに見えるのにこんな軽々しく?
……って!
「す、みませ……!!ケガはないですか!?」
バッと慌てて先輩から離れる。
あぁ、プリントがこんなに散らばって……私のせいだ。

