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『四ノ宮、お前、今日の俺の授業うたた寝してただろ。課題出されたくなかったら先生の手伝いやってくれ』
『な、何ですかそれ!立派な脅迫なんですけど!』
確かに、うっかりうたた寝をしてしまった私が悪いのかもしれないけど、
だからってこれはあんまりだ。
全ての授業が終わった放課後、帰ろとしていた私にそう言った先生の顔を私は忘れない。
あのニヤニヤした顔!腹立つ!
『3年生の教室の掲示板に貼ってあるプリントを全部外して欲しいんだ』
そんな仕事、1人じゃ無理に決まってるのに……っ!
『いやぁ、3年生担当の先生達も忙しいみたいでな。良かった、これで俺の仕事ちょっと減ったわ』
『人使い荒いんですけど!!』
あぁ、先生との会話を思い出したらまたムカムカしてきた。
静かな廊下をズンズンと歩いていく。
何十枚もあるプリントを抱えながら、最後の教室に来た。

