「ごめん、急に呼び出して……」
走ってきたせいで乱れた息を必死に整える。
睦月は、ガードレールに浅く座って「大丈夫」と首を振った。
「それで、話したいことってなに」
「……あのね、」
私が睦月に話したいこと。
きっとこれを言ったら、睦月は絶対に悲しむ。
傷つく。
……でも、言わなきゃ。
「……っ、ごめん、私、やっぱり、」
スカートの裾をギュッと握る。
声が震える。
私のことをずっと想ってくれた。
私が辛い時、そばにいてくれた。
こんな私を、特別だって言ってくれた。
「……やっぱり、高広先輩が好き?」
その掠れた声に、胸が締め付けられる。

