「だからって何で私に電話してきたんですか?」
《ええっ、察してよ!看病してほしいの!高広の!》
「なっ、む、無理に決まってます!」
私は今日!睦月と一緒に過ごすって決めてるの!
《小春ちゃんが彼氏持ちだってこと知ってる!でも小春ちゃんしか頼れないんだよ……》
「な、何で知って……っていうか、柴田先輩が看病してあげればいーじゃないですかっ」
そう言うと、先輩は黙ってしまうわけで。
えっ、私何かまずいこと言っちゃった?
《いいか、小春ちゃん。よく聞け。俺には彼女いないの。カップルが楽しい楽しいクリスマスを過ごしてる中俺は今からバイトなんだよ!》
その大きな声に耳がキーンと鳴る。

