好きです、センパイッ!!



表示されていたのは柴田先輩の名前。


そういえば、高広先輩がどこで合コンをするのかを聞くために連絡先を交換したんだっけ……。



《あ、小春ちゃん?ごめんね、急に!》



切羽詰まっているような先輩の声。

どうしたんだろう?



「珍しいですね、先輩から電話なんて!」

《いやまぁ、ちょっと緊急事態というか……》



首を傾ける。

緊急事態って、どういうこと?




《実はさ……高広が風邪引いちゃって。かなりヤバそうなんだよね》

「え?」

《この時間じゃ病院やってないし、アイツ一人暮らしだから誰か側にいてやらないと心配で》



ちょ、ちょっと待ってほしい。

高広先輩が風邪?


確かに昨日話した時も、声、枯れてたけど……。