私達の様子を見てポンポンと頭を撫でる柚木に、ボンッと赤くなった睦月は、慌ててその手を振り払った。




「お前っ、やっぱすっげー嫌だ!」




あ、久しぶりに可愛らしい睦月を見れたな。

むすっとしている睦月を見てそんなことを思う。


最近はなんというか……男らしかったというか。

頼りがいがあったというか。



でも、全部私のことを想っての行動だったんだよね。


うわ、なんかそう考えたらちょっと恥ずかしいなぁ……!



なんて、そんなことを考えているとパチっと睦月と目が合った。



「……何だよ」



一瞬目を丸くして顔をそらしたかと思えば、ムッスゥとした不機嫌顔で口を開く。


そんな睦月に思わず吹き出してしまう私。