「それで、睦月に"俺と付き合えばいいじゃん"って言われたと」


「は、はい。左様でございます……」




はぁ、とため息をついた私がいるのは、柚木の部屋。


今日はちょうど学校がお休みだったから、柚木と勉強会をしていた。


……まぁ、柚木に私の悩みを聞いてもらってるだけになっちゃってるけど。





「む、睦月のことは友達としか思ったことがなかったから、ビックリして……」


「難しいことは考えなくていいのよ。付き合っちゃえばいいじゃない」


「えぇ!?そんな簡単に言わないでよっ」





私は高広先輩が好きなんだよ!?




「小春がずっと先輩のこと好きでいたって、報われることはないかもしれないじゃん」