鼻と唇の間にシャーペンをはさんで、ムスッとする私。
……まぁでも、なるみさん達は幼なじみ同士だし。
いつでも恋愛に発展しちゃうんじゃないかな。
もしなるみさんが先輩の彼女になったら、
もう、先輩のところにはいけないよね……。
ていうか、もうあの2人の間には恋が芽生えてるんじゃあ……!?
ガチャッとシャーペンがテーブルの上に落ちた。
なるみさんと電話をしている時の先輩、いつもより優しい顔だったし。
『あいつ、意外と弱っちいから』なんて、先輩はそう言ってたから、
どれだけなるみさんのことを大切に思ってるのかも分かった。
「高広先輩、なるみさんのこと好きだよね」
「さぁな」
「それで、なるみさんも先輩に惹かれてさ、付き合うことになってさ」
「……」
「うわぁ……想像しただけでへこむ。だってお似合いなんだもん」