好きです、センパイッ!!



ドッ、ドッと大きく鳴る心臓の音が、頭の中に響く。







「……お前、俺に名前呼ばれるの好きだろ」






口の端をつり上げて、悪戯っぽく私を見上げる先輩に、

……先輩に。






「まっ、まいりました……!!!」






四ノ宮小春、完全ノックアウト。



高広先輩、あなたって人はなんて罪深い人なんだ。




私が負けを認めた瞬間、先輩はパッとネクタイを掴んでいた手を離した。






「俺の勝ち」






満足そうに笑って単語帳を開く。



むっすぅ……。


そりゃあね。これはゲームだから。ゲーム感覚でやっていただいて結構なんだけど!



そんなすぐに切り替えられちゃうと余韻を楽しめないじゃないですか!!