頭の中でそう念じていると、先輩は少しだけ離れてじっと私を見た。
「う……」
み、見つめられるだけっていうのも、恥ずかしい。
……あ。
顔を上げてるせいで、先輩のおでこが丸出しだ。
……可愛いなぁ。
いつも前髪で隠れて見えないから、今の先輩は少し、無防備だなぁって感じてしまう。
「小春」
無意識に指先で触ろうとして慌てて引っ込めた。
い、いきなり名前呼ばないでくださいっ!
そんなことを思いながら先輩を見ると。
「っ、わ」
スルリと頬を左手で撫でられて。
そんな先輩に、目を見開く。
だって、いつもの先輩ならこんなことしないし。
何なんですか。そんなに私に仕返しがしたいの?

