「っひゃ、ちょっ、と……!!?」
思わず離れようとすると、掴まれたままのネクタイをまた引っ張られるわけで。
クスクスと意地悪く笑う先輩は、私を見て一言。
「まいった?」
かぁぁっと顔がまたさらに熱くなった。
先輩の言葉にぶんぶんと首をふれば、「ふーん」なんて。
ちょっとつまらなさそうに言う。
うぐぐ、今度はいったい何をするつもりですか先輩!?
「なんかお前、いい匂いする」
「きょ、今日調理実習があったので……!」
カップケーキとクッキーを作ったんだ。
きっと、その匂い。
だから先輩!その、あんまり首筋に顔を近づけて匂いかがないで!
髪の毛があたってくすぐったいし、恥ずかしいから!!

