睦月に視線を移すと、頬杖をついてスクリーンを真っ直ぐに見てた。
「超どストレートに直球勝負すればいいだけだろ」
お前のいいところなんて、真っ直ぐで素直なとこだけなんだし。
って、あのね、"だけ"は余計だよ!
……でも、多分睦月なりに励ましてくれてるんだよね?
「ありがとう。私頑張るよ」
うじうじするのは私らしくない!
先輩がなるみさんのことが好きだとしても、私は諦めることなんか出来ない。
だって、私だって先輩のこと好きなんだもん。
「それにしても睦月が励ましてくれるなんて……明日は雪かな!」
「うるせぇっ」
暗くて見えないけど、きっとムスッとしてるんだろうなぁ。

