背もたれに寄りかかって、スマホをいじりながらそう言った先輩は、
大きな声を出す私のことをジロリと睨む




「あと声、うるせぇ」


「はいっ、すいません…!」




慌てて私、両手で口をふさぎました


いけないけない、先輩が困ってるじゃないのっ

気をつけよう。うん。努力はします。




「あ、それで頼みごとのことなんですけど」


「オッケーした記憶ないけど」


「先輩の体操服姿をカメラで撮りたいんです!!」


「おいこら話聞けよ」




盛大にため息をつく先輩…ステキですっ




「もちろん今ならもれなく私とツーショットも撮れちゃいます」


「必要ない」