「高広の幼なじみだろ?俺は中学ん時の同級生!ちなみに、高広の初恋相手だよな」
「おい、宗介」
ギロリと先輩に睨まれて、小さくなる柴田先輩。
「言っちゃまずかったやつ……?」なんて、そんなことを言う。
「えっ、初恋相手だったんですか」
「……はぁ」
心底面倒くさそうにため息をつく高広先輩。
そっか、このことを知られたくなかったから、
『別に……ただのダチ』
って、最初に言ってたのかな。
「ていうか、なんで小春ちゃんがなるちゃんのこと知ってんの?」
「昨日の合コンでバッタリ会った」
「えっ、何だよそれなら俺も呼べよ!なるちゃんに会いたかった!!」

