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「先輩、私の頼みごと聞いてくれませんか??」





放課後に高広先輩の教室に行くことは、

私の毎日の日課になりつつある。



…まぁ、先輩は私が教室の扉から顔を出した瞬間にしかめっ面をするのだけれど。



ちなみに最初は相手にしなかった先輩も、めげずに話しかけに行く私に観念したのは最近のことだ。





「…」


「先輩?せーんぱいっ!聴いてますか?」





座っている先輩、の机の前にしゃがんでひょこっと顔を出している私



無言なのも相変わらず!

まったくもうっ、先輩ったらシャイボーイ!



でも放置プレイもいいけど、私はやっぱり先輩と楽しくお喋りがしたい!





「あのですねっ、先輩に体操服を着てほしいんですけど!」


「ムリ」


「えっ、即答!?」