プイッとそっぽを向く睦月に首をかしげる。
アンタの考えてること、私には全く分からないんだけど。
それにしても、授業サボっちゃったよ……!
苦手な数学だったのに。
「あのさ」
やっちゃったなー、なんてそんなことを考えていると、
不意に睦月に声をかけられた。
「なに?」
「お前、昨日のことちゃんと反省してる?」
「ちょっ、やだ、またその話するの!?反省してるよ!ごめんって!」
「じゃあ、俺の頼みぐらい聞いてくれるよな」
パチパチと瞬きを数回する。
「今週の日曜、お前空いてる?」
「えっ」
私の方じゃなくて、図書室の窓の外を見ている睦月。

