唖然としていた大樹が突然笑い始めた。


クスクスと笑いが止まらないみたいだ。



「大樹?」


「ははっ、ははっ、あっ、ごめん。」



今度は笑いが止まらない大樹に唖然とする。


本当にどうしたんだ?



「双葉さん、独占欲が丸出しだね。」


「普通だろ。」


「普通?普通じゃないだろ。」



さっきは敬語で陽平に話し掛けていたのに、タメ口に戻っている。


陽平も不機嫌な表情が顔に出ちゃっている。



「コドモだな。」


「タイキさんより若いだけ。普通だろ、元彼とランチに行けば。」


「ふ〜ん、双葉さんは元彼女とランチとかしないわけ?」


「しない。俺、基本的にベタベタしないから。」



ベタベタしない?


嘘?


いつも手を繋ぐし、肩だって組む事だってある。


部屋の中では側を離れない癖に?



「まあ…………莉乃限定で違うけど。」


「そんなに莉乃が好きなんだ。」


「悪い?」



陽平がさらりと言った。