音波は床に崩れ落ちた。

「お兄ちゃん、目覚ましてや。うちお兄ちゃんがおらな生きてられへん」

「音波、泣きたいんやろ?おいで?」

音波は俺の胸に抱きついて号泣した。

「お母さん、うち、高校退学したい。お兄ちゃんの支えになりたい」

「分かったわ。音波、斗真のことよろしくね」